2012年4月27日金曜日

クラウドフォントサービスを無料で試す

Webデザインではどうやら最近webフォントサービスなるものが話題らしい。その中でもモリサワのクラウドフォントサービス(名前がかっこええ)「Type Square」がなんと今年いっぱい無料らしいので試してみた!



そもそもwebフォントとは:
もともとwebサイトで使えるフォントは、閲覧者それぞれのPCに入っているフォントに限られていた。ところが最近使われているスタイルシート、CSS3ではフォントデータをサーバに一緒にUPしてしまえばどのPCからでも閲覧できるようになった。この手法がwebフォント。たぶん。


webフォントサービスとは:
フォントデータではなく、web制作用にフォントのパスを提供してくれるサービス。 実際にフォントデータを購入するのではなく、契約したフォントをオンラインでインポートすることで使っちゃうらしい。具体的にはヘッダ部分にメーカーから知らされたパスを挿入し、スタイルで使いたいフォントを指定。価格はモリサワの場合、年単位での定額で上限のPVが決まっている。一番安いSプランでは1年の上限PVが120万で¥16,800。フォントはサービス内のものならどれでも使える。


実際に使用してみたら・・・:
まずはモリサワのアカウントを作ってログイン。無料パックをすると、すぐにヘッダ挿入用のパスが含まれたタグが表示される。タグを挿入したらCSSで使いたいフォントを指定するだけ。簡単だった。Type Squareのサイトには「クラウドフォントシミュレータ」なるものも用意されていて、ブログやニュース等のひな形を元に各フォントの使用イメージを確認できる。さらにType Squareのマイページでは各サイトのPV状況がグラフで逐一確認できるようになっている。はあ〜、なるほど・・・。


<新ゴ EL>
私の名前は吉原建です。TAKERU YOSHIHARA
0123456789

<新ゴ R>
私の名前は吉原建です。TAKERU YOSHIHARA
0123456789

<リュウミン R-KL>
私の名前は吉原建です。TAKERU YOSHIHARA
0123456789

<竹 L>
私の名前は吉原建です。TAKERU YOSHIHARA
0123456789



感想:
これまでのWeb業界についてはあまり詳しくないけど、見た目に関しては結構なインパクトになりそう。個人制作のフォントを扱うサービスなんかも増えてきそうですね。モリサワ以外の国内webフォントサービスは以下ににきれいにまとめられていた!

国内webフォントサービスのまとめ:
http://blog.petitboys.com/archives/webfont-services-japan.html

Type Square:

2012年4月19日木曜日

Livehood - foursquareで都市を再定義 -

英語の勉強も含めて海外のwebから面白そうな最新の情報を拾って翻訳することにした。
今回の記事はThe Atlantic CITIESというサイトに載ってたマップ系サービスの紹介。The Atlantic CITIESは都市や場所に関する色んなアイデアやデザイン、テクノロジーについて紹介しているサイト。以下、記事より翻訳。

The map of Today : デジタルご近所
The Atlantic CITIES :http://p.tl/ovbJ




Foursquareは現代の「周辺地域」について何を教えてくれるのか? これが今回紹介するカーネギーメロン大学での新しいプロジェクト、「Livehoods」がスタートしたきっかけとなる疑問である。プロジェクトで作成されたマップでは1800万人のfoursquareチェックインから「同じ人が繰り返し訪れた場所」を測定している。製作者が言うには「もし同じ人が一定の距離内にある2ヶ所に何度もチェックインすれば、その2ヶ所は同じ『生活ご近所(LiveHood)』となる。以下は実際のサービス設立者による説明。

「いわゆるご近所と同じように、『生活ご近所(Livehood)』は都市の構造を表現している。しかし、Livehoodはこれまでのご近所とは明らかに異なる。Livehoodでは人々の実際の活動内容をもとに都市を動的に概念づけることができる。
Livehoodsでは自治体の境界、年齢や職業などの属性、経済成長、資源、地理的要因、建築など、都市を構成するあらゆる要素からの分析や閲覧が可能となる。Livehoodsは行政組織や地方自治体、ビジネスパーソン、また都市についてより深く知りたい人たちに適したサービスだと考えている。

今のところLivehoodによるマップはピッツバーグ、ニューヨーク、サンフランシスコのベイエリアの3箇所に限られている。
Livehood : http://www.livehoods.org/

2012年4月18日水曜日

ウミガメの講演会がアツかった


「加藤順彦・湯川鶴章講演会」に参加してみた。
加藤順彦さんはGMO NIKKOを立ち上げた人で現在はシンガポールで起業家の支援を行なっているらしい。湯川鶴章さんは関西発のテクノロジー系サイトTechWaveの運営者。

正直ふたりとも全く知らない人。下の副題が面白そうだったのなんとなく参加。


『中国語で、海外に出て成功し中国に貢献する人のことを「ウミガメ」と呼んでいます。ウミガメのように大きく成長して、故郷に卵を産みに帰ってくる…という意味です。今回「大阪からウミガメが生まれ、故郷に貢献していく流れを作りたい」という思いから、まずはウミガメ1号&2号と自負する二人によるW講演が実現しました』




で、内容はかなり面白かった。会場も超満員でびっくり。以下気になった点まとめ。


・今後イノベーションは先進国からは生まれない。
巨大な人口を有するインド。ここにはハイテクと貧困の二面があり、彼らはITを通じて社会問題を解決することに熱中している。(ハイテクは米国からのアウトソーシングによる成長)このような社会イノベーション中心のIT産業発展は先進国の進み方と明らかに異なる。インドでのモデルは周辺国とアフリカでもそのまま使えるため莫大な市場が開けている。


・シリコンバレー→イスラエル→インド
起業のエコシステムのピラミッドの順位はすでにここまで来ている。ITの場合は周辺インフラが必要ない。アジアの見た目の現状に惑わされてはダメ。新しくパソコン始めた技術オンチの人が新しいマシンでハイスペックを誇っているのと同じ。道路や電気などのハードインフラはすっ飛ばしてITのみは一般化している。


・大企業は訳の分からないモノには手を出さない。
一方日本の話。大企業は、新しく自分たちの理解できないモノには手を出さない。レピュテーションリスク(評判リスク)を恐れる。このグレーゾーンがベンチャーの狙いどころ。


・新しい勢力が潰される日本の悪しき習慣
日本では新興勢力がたまたま法律改正によって潰れることがよく起こる。
ベンチャーが大いに成長していた2000年代前半、ホリエモン逮捕で信用を失った多数の若いベンチャーが死亡。人材派遣産業も法律改正により新勢力がバタバタ潰れた。これらはみな同じ現象で、若い目は社会悪のレッテルを貼られて死んでしまうシナリオを常に誰かが描いている。一番得するのは市場を席巻している現勢力。一方アメリカではフォーチュン500の会社の内容は常に変化する。新勢力がヒーローとして扱われる。アジアの他の地域でも同じ。このままでは日本は古い会社ばかりになってしまう。


・どれだけ頑張っても日本は弱くなる
この先、日本は間違えなく衰える。人口は減るし、高齢化は進む。どれだけ頑張っても避けられない事実。今まで食えた会社が食えなくなる。市場を求めてアジア進出を余儀なくされるのは必然。


・アジアの中心はシンガポール
欧米による占領を経験したアジアでは外資の進入にとても厳しい。一気に門戸を開くと乗っ取られるので入り口をとても狭くしている。その門がシンガポール。しかも税金安い、多民族国家、英語使用などグローバルビジネスの素養が全て揃っている。


・どのタイミングでバットを振るかは自分次第
アジアはまだ価値あるグレーゾーン。ただし、いつ自分のバットを振るかはあなた次第。無責任に煽るようなことはできない。


・求めているのは一人のローモデル
海外で起業して成功した誰か日本人知ってますか?日本は完全に出遅れている。今必要なのはたった1人のローモデル。「あの人のようになりたくて世界に飛び出しました」と言われるような。例えるならイチローや中田。


・「これからどんな視点を持てば良いのでしょうか?」大学生
自分を日本人でなくアジア人として認識すべき。アジアを鳥瞰する視座を持てば市場は繋がって見えるはず。

2012年4月17日火曜日

iftttを試してみた

こんな便利なサービスあったのですね。

iftttは各webサービスを連結させるためのwebサービス。http://ifttt.com/
facebokやtwitter、evernoteなど各サービスの連携をiftttで全て管理可能。驚いたのはUIで、メタファーとデザインが絶妙にシンプルで分かりやすく、初めて見る人でも簡単に使えてしまう。サービス①の「トリガー」とサービス②の「アクション」を設定することで自分の求める「タスク」が完成します。タスクは他の人が作成したものが沢山の「レシピ」として用意してあり、そこから使うこともできます。





ぼくの場合は「明日の天気が雨」のトリガー +「メールを送信」アクションのレシピや、「twitterでfav」トリガー+「evernoteに記録」アクションのレシピを試しています。それぞれのサービスの色んな可能性を感じさせてくれます。それにしても、いつでも自分の前に転がっているはずの材料を使ってこんなに美味しいものを作られてしまう事にモヤモヤと複雑な心境。